Blogブログ

正しいシャンプーのやり方とは

シャンプーは毎日のヘアケアの基本であり、髪や頭皮の健康を維持するために非常に重要です。しかし、多くの方が自己流の方法でシャンプーを行っており、知らず知らずのうちに髪や頭皮にダメージを与えている可能性があります。今回は、美容師として正しいシャンプーのやり方を詳しく解説します。正しい方法でシャンプーを行うことで、髪のツヤやボリュームがアップし、頭皮の健康も保つことができます。

1. シャンプー前の準備

ブラッシング

シャンプーをする前に、まずは髪全体をしっかりとブラッシングしましょう。このステップは、シャンプーの効果を高めるために重要です。髪についたホコリやスタイリング剤、抜け毛などを取り除き、髪のもつれを解くことで、シャンプー時の摩擦や髪の絡まりを防ぐことができます。

ブラッシングは、毛先からゆっくりと丁寧に行いましょう。特にロングヘアの方は、無理に引っ張らず、少しずつもつれを解いていくことが大切です。また、頭皮を刺激することで、血行促進にもつながり、健康な髪を育てる準備が整います。

予洗い

シャンプーをする前に、まずお湯で髪と頭皮をしっかりと濡らします。この「予洗い」だけでも、髪についた汚れの約7割は落ちると言われています。お湯の温度はぬるま湯(38℃前後)が最適です。熱すぎるお湯は頭皮の乾燥を招き、逆に冷たい水では汚れが十分に落ちません。予洗いの段階で髪全体をしっかりと濡らし、余分な皮脂や汚れを浮かせることで、シャンプーの泡立ちがよくなり、より効果的に洗浄できます。

2. シャンプーの選び方

シャンプーは、髪質や頭皮の状態に合わせて選ぶことが大切です。間違ったシャンプーを使い続けると、頭皮トラブルや髪のダメージの原因になることがあります。

  • 乾燥肌・敏感肌の方:アミノ酸系のシャンプーや、保湿成分が豊富に含まれたシャンプーが適しています。刺激の少ない成分で、頭皮のバリア機能を守りつつ、必要な潤いを与えます。
  • オイリー肌の方:皮脂の分泌が多い方は、皮脂のコントロールを助ける成分が含まれたシャンプーを選ぶとよいでしょう。過度に洗浄力の強いシャンプーは逆効果となり、皮脂が過剰に分泌されることがあります。
  • ダメージヘアの方:カラーやパーマで髪が傷んでいる方は、補修成分や保湿成分が含まれたシャンプーを選びましょう。ケラチンやコラーゲンが配合されているシャンプーが、ダメージをケアしながら髪を保護してくれます。

3. 正しいシャンプーの使い方

適量を手に取る

シャンプーは、適量を使うことが大切です。髪の長さによって適量は異なりますが、一般的には以下が目安です。

  • ショートヘア:1プッシュ(500円玉大)
  • ミディアムヘア:1.5プッシュ
  • ロングヘア:2プッシュ

シャンプーの量が多すぎると、すすぎ残しの原因になりますし、逆に少なすぎると汚れが落ちにくくなります。適切な量を心がけましょう。

泡立ててから髪に塗布

シャンプーを直接髪に塗布するのではなく、手のひらでしっかりと泡立ててから髪に塗布します。この方法により、髪への摩擦を最小限に抑え、髪のダメージを防ぐことができます。また、泡のクッションによって、髪や頭皮全体にシャンプーが均等に行き渡り、効果的に汚れを落とすことができます。

指の腹を使ってマッサージする

シャンプーの際には、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージします。爪を立ててゴシゴシ洗うのはNGです。爪で頭皮を傷つけると、頭皮トラブルの原因になるだけでなく、髪の毛が抜けやすくなります。

指の腹で円を描くように優しくマッサージしながら洗うことで、頭皮の血行が促進され、髪の成長をサポートします。また、頭皮全体に均等にシャンプーが行き渡り、汚れがしっかりと落ちます。特に後頭部や耳の裏など、洗い残しやすい部分にも注意して洗いましょう。

頭皮を中心に洗う

シャンプーは、頭皮を洗うことが主な目的です。髪の毛自体は、シャンプーの泡で自然に汚れが落ちるため、髪の毛を過剰にこすりすぎないように注意しましょう。頭皮の毛穴に詰まった皮脂や汚れを落とすことが、健康な髪を育てるために重要です。

4. すすぎの重要性

すすぎは、シャンプーのステップの中で最も大切と言っても過言ではありません。シャンプーの成分や汚れが残ったままだと、頭皮トラブルや髪のべたつき、かゆみの原因となります。

十分な時間をかけてすすぐ

すすぎは、シャンプーの2倍以上の時間をかけて、しっかりと行うことが大切です。シャンプーが完全に落ちるまで、ぬるま湯でしっかりと流しましょう。特に髪の根元や後頭部は、すすぎ残しが多い部分なので、丁寧にすすぐことが必要です。

水温に注意

すすぎの際の水温も重要です。お湯が熱すぎると、頭皮の皮脂が過剰に洗い流され、乾燥の原因となります。ぬるま湯(38℃前後)でしっかりとすすぎましょう。

5. コンディショナーやトリートメントの使い方

シャンプー後は、コンディショナーやトリートメントで髪をケアすることが重要です。これにより、髪の表面を保護し、しっとりとした質感を保つことができます。

毛先中心に塗布

コンディショナーやトリートメントは、髪の毛先を中心に塗布します。頭皮には直接つけないようにしましょう。髪の根元は自然な皮脂で保護されているため、毛先の乾燥やダメージ部分に重点的に使うのが効果的です。

放置時間を守る

トリートメントやコンディショナーの効果を最大限に引き出すためには、放置時間が重要です。製品に記載されている時間を守り、十分に浸透させてから洗い流しましょう。

しっかりすすぐ

コンディショナーやトリートメントも、すすぎ残しがないようにしっかりと流しましょう。髪がぬるぬるした感触がなくなるまで、しっかりとすすぎます。

6. 仕上げのドライヤーでの乾かし方

シャンプー後、髪を自然乾燥させると、髪のダメージや頭皮

のトラブルを引き起こすことがあります。ドライヤーを使って、適切に乾かすことが大切です。

タオルドライを丁寧に

まず、タオルで髪の水分をしっかりと取ります。ゴシゴシこすらず、タオルで髪を包むようにして、水分を吸収させましょう。これにより、ドライヤーで乾かす時間が短縮され、髪のダメージを減らすことができます。

根元から乾かす

ドライヤーは、髪の根元から乾かしましょう。根元が乾いていないと、髪全体が乾いてもすぐに湿気を吸収してしまいます。髪の毛先は乾燥しやすい部分なので、最後に乾かすようにしましょう。

冷風で仕上げる

最後に冷風を使って仕上げます。冷風を当てることで、髪のキューティクルが閉じ、ツヤ感が増します。また、冷風で乾かすと、髪のまとまりが良くなり、スタイルが長持ちします。

まとめ

正しいシャンプーのやり方を実践することで、髪や頭皮の健康を保ち、理想的なヘアスタイルを維持できます。シャンプー前の準備や適切なシャンプー選び、丁寧なすすぎ、そしてドライヤーでの乾かし方まで、すべてが美しい髪を育てるための重要なステップです。毎日のケアを見直し、髪本来の美しさを引き出していきましょう。

関連記事