今どきの「髪質改善」って
今どきの「髪質改善」って結局なに? 失敗しないために知っておきたいこと
ここ数年、美容業界では「髪質改善」という言葉がすっかり定着しました。
SNSでもビフォーアフターの写真が溢れ、どのサロンのメニュー表にも「髪質改善〇〇」「髪質改善トリートメント」といった言葉が並んでいます。
一方で、
- やってみたけど、思ったほど変わらなかった
- 最初は良かったが、数ヶ月後に髪が逆に硬くなった気がする
- 結局、普通のトリートメントと何が違うのかわからない
こういった声が増えているのも事実です。
今回は、「現在の髪質改善とは何か」を整理しつつ、サロン選びやメニュー選びで失敗しないためのポイントを分かりやすくまとめます。
1. そもそも「髪質改善」とは何か
大前提として、生まれ持った髪そのものの性質(くせの強さ・太さ・色素など)を根本から変えることはできません。
「髪質改善」という言葉は、医学用語でも科学用語でもなく、美容業界の“コンセプトワード”に近いものです。
現在、サロンでいう髪質改善は、ざっくり言うと以下のような施術の総称です。
- ダメージで乱れたキューティクルや内部構造を補修し、扱いやすくする施術
- くせや広がりを“弱める・おさまりやすくする”ための補助的な施術
- カラーや縮毛矯正など、他メニューと組み合わせて質感を底上げする施術
つまり、「魔法のメニュー」というより、
“今の自分の髪を、できる限り扱いやすく整えるための技術とケアの組み合わせ”
という捉え方が現実的です。
2. 今の時代の髪が「扱いにくくなる」主な原因
ここ数年で、髪のコンディションを悪化させる要因は確実に増えています。
- ブリーチやハイトーンカラーの一般化
- 日常的なコテ・アイロンの高温使用
- 紫外線・エアコンなどによる乾燥
- 年齢とともに出てくるうねり・パサつき(エイジング毛)
結果として、
- 表面がパサつき、ツヤが出にくい
- 毛先がスカスカしてまとまらない
- 雨の日だけ極端に広がる
- 部分的にうねる、後頭部だけモワっとする
こういった“細かいストレス”が積み重なり、「何をしても決まらない髪」が増えています。
現在の髪質改善は、こうした複合的なダメージと加齢変化にどう対応するか、というフェーズに入っています。
3. 代表的な髪質改善メニューの考え方と特徴
サロンによって名称はバラバラですが、よく使われている考え方は大きく分けて以下です。
① 酸熱トリートメント系
- 酸性の薬剤+熱処理で髪内部の結合を一時的に整え、
ツヤ・ハリ・収まりを出すタイプ。 - 「うねりが少し落ち着く」「ツヤが戻った」と感じる方が多い一方で、
髪の状態に合わない薬剤・温度設定で行うと、硬く感じる・ダメージが進行するケースもあります。
⇒ “誰にでも万能ではない”ことを理解して選ぶ必要があります。
② 高濃度ケラチン・タンパク質補修系
- 髪の主成分であるタンパク質(ケラチンなど)を補い、
スカスカになった内部を埋めていくタイプ。 - ハリ・コシが出て、ブリーチ毛や細毛の方に向いている一方、
入れ方や量を間違えるとゴワつきやすいデメリットもあります。
③ 髪質改善カラー・髪質改善ストレートなどの複合メニュー
- カラーやストレートの施術工程に、
ダメージケア成分や酸熱の要素を組み込むタイプ。 - 「どうせカラーするなら、同時に質感も底上げしたい」というニーズに合うメニューですが、
“ケアメニュー”というよりあくまで“ダメージをできるだけ抑えたカラー・ストレート”
と理解しておいた方が現実的です。
4. 「髪質改善」のよくある誤解とリスク
ここが一番重要です。
現在の髪質改善でトラブルになりやすいポイントを、あえてストレートに整理します。
- 一度やったら半永久的に続くわけではない
効果はあくまで「持続期間」があります。数週間〜数ヶ月のイメージで、
生活習慣やホームケアによっても大きく差が出ます。 - くせ毛が“縮毛矯正並みに”まっすぐになるわけではない
うねりを“落ち着かせる”レベルのメニューを、
縮毛矯正の代わりのように期待するとギャップが生まれます。 - 履歴やダメージを無視して施術すると、逆に悪化する
長年のブリーチ・ホームカラー・アイロン焼けなどが重なった髪は、
そもそも薬剤を“のせていい状態かどうか”の判断が非常に重要です。 - 安さだけで選ぶとリスクが高い
髪質改善は、美容師側の“見極め力”と“設計力”に大きく依存します。
使用薬剤だけでなく、カウンセリングやアフターフォローまで含めて見る必要があります。
5. 髪質改善を成功させるための3つのポイント
失敗しないためには、メニューの名前よりもプロセスを重視してください。
① カウンセリング時に「正直にすべて話す」
- 過去数年のカラー履歴・縮毛矯正の有無
- セルフカラー・市販ストレート剤の使用歴
- 毎日のアイロン温度・頻度
これらを隠さず話していただくことが、仕上がりと安全性を左右します。
「怒られそうだから言いづらい」と思われることほど、正直に伝えてください。
② 仕上がりの“ゴール設定”を現実的にする
- 「広がりを半分くらいに抑えたい」
- 「ツヤとまとまりを優先して、くせは多少残ってもいい」
- 「とにかく朝のスタイリング時間を短くしたい」
といった具体的な“困りごと”ベースでゴールを共有することが重要です。
「インスタのこの写真みたいに」とイメージだけを追うと、髪の状態と乖離しやすくなります。
③ ホームケアを“施術の延長”と考える
どんなにサロンで良い施術をしても、
- 洗浄力が強すぎるシャンプー
- 毎日200℃以上のアイロン
- 濡れたまま寝る習慣
これらを続ければ、効果はあっという間に薄れます。
- pHや洗浄力を考えたシャンプー
- ドライ前の洗い流さないトリートメント
- 適正温度(目安として140〜160℃)でのアイロン
など、日常の「当たり前」を一緒に見直すことが、真の意味での髪質改善につながります。
6. まとめ:今の髪質改善は「メニュー名」ではなく「設計力」で選ぶ時代
現在の髪質改善は、
- 酸熱トリートメント
- タンパク質補修
- カラーやストレートとの複合メニュー
- ホームケアの設計
こうした要素をその人の髪の履歴・ライフスタイル・理想像に合わせて組み合わせる“オーダーメイド設計”が求められています。
言い換えると、
「何を使うか」より「どう見極めて、どう組み立てるか」が重要です。
- 今の髪の状態を正確に知りたい
- 自分にはどの髪質改善が合うのか相談したい
- 無理のない範囲で、できるところから整えていきたい
こう感じたタイミングが、“髪質改善を始めるベストタイミング”です。
気になる方は、一度プロに現状をチェックしてもらい、
無理のないプランで少しずつ髪を育てていくイメージを持っていただけると、結果も長続きします。
このブログが、「髪質改善って結局なに?」を整理する一助になれば幸いです。











