ヘアアイロンで気をつけるところ
毎日アイロンしている人こそ知っておきたい 「ヘアアイロンと上手に付き合うヘアケア」
ヘアアイロンは、今やスタイリングには欠かせないツールです。
ストレートもカールも、アイロンがあれば短時間で「ちゃんとした髪」に見せられます。
その一方で、
- 毛先がチリチリしてきた
- カラーの色落ちが早い
- トリートメントを頑張ってもパサつきが取れない
こういった悩みの原因の多くは、「毎日のアイロン習慣」そのものにあります。
アイロンをやめる必要はありません。
大事なのは、「どう使うか」と「どうケアするか」を知っているかどうかです。
今回は、ヘアアイロンを使う人が必ず押さえておきたいヘアケアのポイントを整理します。
1. ヘアアイロンが髪に与えるダメージの正体
ヘアアイロンのダメージは、主にこの2つです。
- 高温による“タンパク変性”
髪はタンパク質でできています。
生卵をフライパンで焼くと戻らないのと同じで、
髪も高温で“焼き続ける”と二度と元には戻りません。 - 水分の蒸発・乾燥
高温を当て続けると、髪内部の水分が一気に抜けていきます。
その結果、
- パサつき
- ゴワつき
- うねりの悪化
- 切れ毛・枝毛
につながります。
特に180〜200℃を毎日、何度も同じ場所に当てる習慣は、
髪にとって“低温のヘアアイロンよりはるかにハード”な行為です。
2. 「温度」と「回数」を見直すだけで、髪は変わる
◆ 温度設定の目安
- ダメージが少ない髪:160〜170℃前後
- カラー・パーマをしている髪:140〜160℃前後
- ブリーチ毛・ハイダメージ毛:120〜140℃前後(本当は最小限に留めたい)
「低めの温度だと伸びない・巻けない」という方は、
温度ではなく“回数とやり方”で調整するイメージを持ってください。
◆ 同じ場所に何回もスルーしない
- 1カ所につき1〜2回までを目安に
- 「じーっと挟んだまま」は絶対にNG
- ゆっくりすぎるスルーもダメージの原因
“少ない回数で、スーッと通す”
この感覚を体に覚えさせるだけで、ダメージはかなり変わります。
3. アイロン前の「下準備」でダメージは半分になる
◆ 濡れた髪に絶対アイロンしない
濡れている髪にアイロンを当てると、
ジューッと水分が一気に蒸発し、
内部が“スカスカで硬い髪”になりやすいです。
- 必ず完全に乾いた状態からスタート
- 半乾きのままの「時短アイロン」は最も危険なパターンです
◆ アウトバストリートメントは“熱対応”のものを
アイロン前のケアとして、
- ミルク・クリームタイプ:
→ 髪内部に水分・柔らかさをプラス - オイルタイプ:
→ 表面の摩擦を減らし、ツヤを出す
特に、「ヒートプロテクト(熱保護)」と書いてあるものを選ぶと◎です。
つけ方のポイントは、
- 中間〜毛先中心に、均一に薄く
- ベタベタになるほどつけない
- つけたらすぐにドライヤー→完全に乾かす
「何もつけないでアイロンをする」は、
ノーガードで炎天下に出るのと同じイメージです。
4. アイロンのかけ方で仕上がりとダメージはここまで変わる
◆ ブロッキング(毛束を分ける)のひと手間が超重要
- 耳前・耳後ろ・後頭部…など、ざっくりでも良いので分ける
- 厚すぎる束にアイロンを入れない(温度ムラ+何度もスルーの原因)
「薄めの束を、少ない回数で」
これが基本です。
◆ ストレートアイロンの場合
- 根元付近は頭皮から少し離して、軽くスルー
- 中間〜毛先は、真下ではなく“少し内側に”抜くと自然なツヤが出る
- 毛先を真っ直ぐにしすぎず、ふんわり逃がす
“板のようなストレート”にしないことが、
ダメージを隠しながらキレイに見せるコツです。
◆ カールアイロンの場合
- 毛先に巻き込む時間は1〜2秒程度を目安に
- 同じ部分を何度も巻き直さないよう、巻く前にブラシで整える
- 最後は一度手ぐしを通して、熱を軽く冷ますと崩れにくくなります。
5. 毎日アイロンを使う人の「週間ヘアケア」
アイロン習慣がある方は、
“やりっぱなし”にしないケア設計が必須です。
◆ 毎日やること(デイリーケア)
- マイルドなシャンプーで、頭皮と髪を優しく洗う
- インバストリートメントで、中間〜毛先を補修
- ドライ前に、必ずアウトバストリートメント+完全ドライ
ここまでが「アイロンを使う前提の基本ケア」です。
◆ 週1〜2回は“スペシャルケア”
- 集中補修タイプのヘアマスク
- 髪質改善トリートメント(サロンケア)
- アイロンを使わない日を意識的に作る
「ノーアイロンの日」を週に1日でも作れると、髪の寿命は間違いなく伸びます。
6. やってしまいがちなNG習慣
次の中で、心当たりがあるものはありませんか?
- 寝ぐせ直しに、朝水をつけてそのままアイロン
- 1か所を3〜4回以上スルーしている
- アイロン前に何もつけていない
- 温度はいつもMAX(180〜200℃)
- 同じアイロンを何年も使っている(プレートが傷んでいる)
これらは全て、
「ダメージを増やすためにやっているようなもの」です。
一気に全部を変えなくても構いません。
今日から、
- 温度を10〜20℃下げる
- アイロン前にアウトバスを必ずつける
- 同じ箇所は2回までと決める
この3つだけでも、数ヶ月後の髪は確実に違ってきます。
7. 「アイロンをやめる」のではなく「アイロンと共存する」
ヘアアイロンは、使い方次第で
- 清潔感
- 印象
- 似合うスタイルの幅
を広げてくれる、とても便利なツールです。
大事なのは、
- 温度を管理すること
- 回数と時間をコントロールすること
- 前後のヘアケアをセットで考えること
この3つを“ルール化”してしまうことです。
- 髪が最近パサついてきた
- 毛先が硬くなってきた
- カラーがすぐ抜ける
と感じている方は、
トリートメントを足す前に、まずアイロン習慣を一度見直すことをおすすめします。
ヘアアイロンと上手に付き合えば、
「スタイリングは楽しい」「髪もちゃんとキレイ」を両立させることは十分可能です。











